戦略的思考停止
多くのタスクをこなさなければならない社会人、学生、主婦(主夫)。
効率的なタスク管理やタスク消化(最近の主流はシングルタスク*1*2)の方法は広く出回っているし、正味出尽くした感もある。
しかし、タスク管理や処理の方法をある程度身につけても、全てのタスクが消化されるということは、現代人ではあり得ないと思う。
ベストを尽くして処理をし、漏れがないように管理し、そもそもキャパをオーバーする依頼は断って、それでもどれだけタスクが残っていたとしても、「自分はベストを尽くした」と認めたい。
なぜそんなことを言うかというと、タスク処理の究極のテクニックは「タスクをこなしている時に、どれだけで生産的に取り組めるか」 であり、そのために大事なのは「休息の時間にどれだけきちんと休めるか」だからである。
休息というのは必ずしも睡眠である必要はなく、日中「ぼーっとする時間」をこまめに取ることでも達成される。
たったの5分、10分、目の前のタスクを離れ、溜まっているタスクも忘れ、メールボックスの未読数も無視して、ぼーっとする時間を持つ。
「自分はベストを尽くした」と認めることができれば、このぼーっとする時間に罪悪感を感じなくて済む。
また、思考停止の時間に、目の前のタスクとは全く別の、スタックしていた課題の突破口が思いついたりする。
こういう副産物が得られるメカニズムも解明されてきている。
「戦略的思考停止」を駆使して、マルチタスク社会を生き抜いていく。