妄想コンサル日誌

架空の若手コンサルタントの日記、ときどき勉強&読書

遠い未来を見据えて【2050年カーボンニュートラル】

菅首相が所信表明で「2050年温室効果ガス排出量を実質ゼロ」を目標に掲げ*1、各界が意見を出したり、早いところでは行動に移したりするところも出てきた。

去年の今頃はまだ東京五輪を今年開催すると思っていたけど、1年先のことすら見通せない。個人的にも5年前に今の自分がどうなっているかは分かっていなかったし、5年後どうなっているのかも分からない。

そんな世界で「30年後」というのは「遠い未来」に感じるが、目標を掲げることでモチベーションが上がる人たちもいるのは事実(にしても30年はカッコよすぎ)。30年後の自分の目標なんて立たない。

 

 

 

温室効果ガスと聞いて、ちょうど英語の勉強用に買ったばかりのテキストに「The Greenhouse Effect」という英文が載っていた。

The Universe of English

The Universe of English

  • 発売日: 1993/03/01
  • メディア: 単行本
 

30年近く前に編纂されたテキストで、東大の英語教育改革の一端を担ったものである。

それから30年で日本の英語教育がグローバル人材を育てるに足るものとなったのかは分からないが、30年前の時点で選び抜かれた文章は今読んでも面白いものばかり(テレビゲームに(2020年現在 (再)ブームの)マインドフルネスの効果があるとか、ホーキング博士宇宙論など、英文自体に興味が湧く)。

秀逸なのは、逐語訳が載っているわけではなく、見開き左に英文、右に重要単語やセンテンスの英英辞典的な解説やクイズが載っている点。「英語の文章を英語のまま読むのを支援する」という目的どおりの作りになっており大変重宝している。

(30年前にすでに問題認識はされていたものの、現在ようやく道筋が見えるか見えないかという中、30年後の目標を立てるというのはなかなか感慨深い)

 

 

 

話を2050年カーボンニュートラルに戻すと、各所から今のままでは実現不可能との声が出ている一方、6年連続で日本の温室効果ガス排出量は減っているとの報道も出ている*2

30年後どころか1年先の見通しさえ正確に立たない世界でも、目の前の一歩を一歩を着実に歩んでいくしか遠い未来の目標を達成する道はない。「言うは易し、行うは難し」は政治も個人も同じだ。

そのことを肝に銘じて、日々是勉強、地道な努力を積み重ねていきたい。

(まずはさっきの本の英文を2,3日に1本は読みます)

 

 

 

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